kumorinekoの雑記

東京在住、とりあえず始めます。

部屋をどう使っていたかで人間性が透ける

こんにちは。

 

以前やっていた仕事の業務のひとつに、賃貸住宅の引っ越しに伴う『退去立会代行』をやっていた事がある。本来は管理会社や不動産屋、もしくは家のオーナーが行うものだが、諸々面倒な事もあるので業務委託で請け負っていた形だ。

 

色々エピソードはあるが、月平均20〜30件退去立会という業務を通して痛感するものがあった。それは、

 

『部屋の綺麗さと人間性は比例する』

 

というものだ。

これはもちろんあくまで個人的な意見だし、例外もある。

だが、少なくとも500件以上はまわってきての統計でもある。

 

基本、退去立会に赴く家は既にがらんどうだ。元入居者は引っ越し先から元の住居に足を運ぶ。

業者や管理会社によってまちまちだとは思うが、私はその空っぽになっている部屋で元入居者と対面し、簡単な説明や質問の後、諸々チェックしてその場で金額を提示する形だった。あくまで契約書に基づいてチェックするので、当たり前だがボッタクるつもりなど毛頭無い。

元入居者が1番気になるのは『果たして敷金がいくら返ってくるだろう』という事だろう。この辺りの詳しいエピソードなどは別の機会に譲るとして、とにかく金額提示後、その場で金銭のやりとりはせず解散。

スムーズにいけば対面からチェック、金額提示まで15分〜20分で終わる、というのが一連の流れ。

 

さて、『部屋の綺麗さと人間性は比例する』とはそのままの意味で、このスムーズにいけば15分で終わる立会いが、時に1時間掛かったり、何やかんや難癖をつけて金額提示に納得いかず、文句を垂れて渋々応じるなんて事があったりする。

 

難癖をつけたり態度が悪かったり清潔感が無かったり時間通りに部屋に居なかったり遅れるという連絡も無かったり、ほぼ例外なくこういう人の部屋は汚れている。

元々使い方が悪く普段から全く掃除をしてないであろう+引っ越しの際に簡単な掃除もしていない。私からすれば、別にどんなに汚くても良かった。掃除をしてなくても良い。

ただ、そういう人は人間性に表れてしまってるということだ。

もちろんほんの一瞬で他人のことなんてわからない。なので『きっと普段もこういう人なんだろうな』と想像に固くない人間性の欠片が見え隠れすると言い換えても良い。

 

逆に、え?本当に毎日この部屋で生活してたの?というくらい綺麗な部屋の場合、とても丁寧で腰が低く、素敵だなと思う人が多かった。飛ぶ鳥跡を濁さず、正にこの事だ。

 

掃除が苦手な人もいるだろう。毎日忙しくて掃除どころじゃない人もいるだろう。

 

だが例えばお寺の小僧が修行の一環で毎日雑巾掛けをしてる様に、生活空間を清潔に保つという事はとても大切ではないかと思う。

 

だから私は思う。

部屋をどう使っていたかで人間性が透ける、と。