VHSテープ、3倍にして録画【お題参加】
今週のお題「変わった」
こんにちは。
40代のおっさんからしてみれば、ここ20年であらゆる物が進化して変わったと感じているはずだ。そして進化のスピードが早い早い。
例えば家庭用ゲームひとつ取ってみても、この世代の入り口は小学校の頃に買ってもらった元祖ファミコンのはずだ。
低学年ファミコン→高学年スーパーファミコンやメガドライブ、PCエンジンと来て、中学生になる頃にプレイステーションに繋がっていく。
若い子達はメガドライブ?PCエンジン?と名前すら知らないだろう。
私自身は実際に遊んでいたのが1世代目のプレイステーションで終わってしまったが、ファミコンから比べると映像や容量の莫大さに心底驚いた。
ファミコンからスーパーファミコンですら感動を覚えるほどの進化だったので、今の「え?映画?」と思うほどの最新のゲームを30年前に「未来ではこんな事になります」と見せられても全く信じないだろう。
それからVHSのテープ。
音楽の分野ではレコードが今ブームになっているが、VHSの復活は色んな意味でありえないだろう。例えばテレビ番組の録画に限っても、今は膨大な容量がリモコンの簡単操作で容易にできてしまうが、私の学生の頃はビデオデッキにVHSテープを挿入する所からスタートした。
同時録画なんてもちろん出来ない。観たい番組が被るときはリアルタイムで1つ消化しながら、裏番組を録画。
様々種類があったとは思うが比較的低価格な1時間テープを買い、映像の鮮明度を犠牲にして録画時間を3倍に伸ばせる機能があったのでフル活用。
観ては消して再録画の繰り返しで、永久保存版にしたいものはそのまま残したりした。
観たい番組のチェックは新聞のテレビ欄。録画の際これを見間違って、楽しみにしていた番組が録れてなくて涙を飲んだ事は数知れず。
途中何かしらで延長された格闘技中継が3倍に引き伸ばした録画容量を越えてしまい、最後の最後、ヴァンダレイ・シウバの右ストレートが桜庭和志に炸裂した瞬間に無常にも再生が終わってしまった事をいまだに覚えている。
挙げればキリがないだろう。
近い未来、リモコンて何?という時代が来るかも知れない。
だが、あの頃思い描いたドラえもんにおける22世紀の様な未来はまだ訪れてはいない。フィフス・エレメントの世界にはまだ程遠い。
生きている内に少しでも近づいた世界を見ることができるだろうか。
人間の寿命は変わらない。