【初めての台湾旅行記⑦】2日目、士林夜市(シーリン)へ【2023年5/14日現在】
せっかくだから行くとこにした夜市
正直十分と九份でまたしても結果的に歩き倒してしまったので、今日夜に予定していた『士林夜市(シーリン)』に赴くのはどうしようかと思案していた。
が、そんなに頻繁に来れるわけでもないしそもそも1日目に行く予定ではあったので、疲れた体を引きずって夜市に向かった。
バスを降りたのは『東門駅』付近だったので、そのままMRTを乗り継いで『剣潭駅(けんたん駅)』なる場所で降りる。もうMRTはお手の物、迷う事はない。
駅を降りるとビルに隣接する巨大な球体がお出迎え。
バスケットボールの様に見えたが、後で調べたらどうやら『台北表演芸術中心(パフォーミングアーツセンター)』なる施設の一部という事。なるほどなるほど。
その先を進んで横断歩道を渡ると、ここもまた既に夜市は始まっていた。
台湾=夜市=士林夜市、という位有名で尚且つ大規模なこの夜市。
流れのままに入った最初の通りに連なっているお店は飲食店ではなくアパレルショップだった。前夜に行った『饒河街夜市』が頭に思い描いていた『THE・夜市』だったので、寧ろこの代表的な夜市が異質に感じてしまった。
結局九份でまともな食事を摂っていなかったので、まずは探索も程々にガッツリ飯を求め『美食区(メイシーチュウ)』なる地下の、日本で言えばフードコートに行ってみた。
何店舗程連なっているのだろうか。中型スーパー位の敷地に、同じ様なメニューが並ぶ飲食店が所狭しと共存している。お店を通過する度にどうぞどうぞ〜という勧誘を尻目に、とりあえず1周した。入口は何箇所かある様だが、たまたま階段を下りて入った入口付近のお店とそこから遠い奥のお店では、明らかに客入りに差があった。お客がいない店はどうしても避けてしまうのが性ではある。
どこでも良いと言えば良かったが、結局ガイドブックに紹介されていた『晶棧熱炒』というお店に着席。男性8人くらいの集団が宴会をしていたが、それは日本人だった。
ちなみに後から入ってきた女性2人組も日本人。その後の1人客は現地の方だった。
メニューは全て写真付きで分かりやすい。席に着くなり瓶ビールを注文し乾杯。
一気にエビチャーハン、カニの唐揚げ、小籠包、魯肉飯、水餃子を注文した。時間を置かず次々とやってくる料理に舌鼓を打つ。お腹が空いていた事もあっただろう、現地の空気もあっただろう、特にカニの唐揚げは美味しかった。瓶ビール3本を飲み干し、満足して席を立った。
士林夜市を歩き回る
その後はひたすら散策。流石に日本人ともよくすれ違う。結構歩いて辿り着いたお目当ての小籠包屋が閉まっていたり、名物の揚げたてチキンを並んで買って食べきれなかったり、麻雀ビンゴなるゲームをやってみたり、誰もいない路地に入ってみたり。
前夜の夜市と同じくここも思ったほど汚れてはいない。大きなゴミ箱はあるし、ゴミ箱を引いて歩いているおじさんもいた。ただ人が多く通る道を外れると、それなりにゴミが溜まってる場所もあった。
雰囲気としては東京で言えば原宿と上野のアメ横に似てるのではなかろうか。所謂アジアの屋台街と近代的な商店街が融合している感じ。規模が大きいので飽きないが、個人的には『饒河街夜市』の方が好きだった。
一通り満喫した所で引き揚げる。
2日目は十分→九份→士林夜市と定番処を何となくの計画で回り切る事が出来た。
ホテルに戻ってゆっくり湯船に浸かり、泥のように眠った。
この日の合計歩数は23,376歩だった。
続く
【初めての台湾旅行記⑥】2日目、雨の九份(チウフェン)【2023年5/14日現在】
バスで九份に向かう
十分から瑞芳駅に戻り、そこからバスで九份へ向かうのが1つのスタンダードな形だろう。
逆に朝から九份に赴き、暗くなる時間帯に十分に向かえば綺麗なランタンショーを見る事ができるので、それも悪くない。台北からの方向としては同じなので、タイトなスケジュールで両方楽しみたい人は恐らく同日に十分と九份に行くだろう。
瑞芳駅からの行き方はバスが御多分に洩れず1番良いと思う。当然タクシーより単純に料金が安い。
駅を降りてすぐいくつかのバス停留所があるが、列をなしている事もあるので……というネットの記事を参考に、駅から少し離れた停留所まで歩く事にした。
バスは路線によって3桁の番号で区別されていて(例:303、315)、いくつかは九份に辿り着くルートを通る(はず)。その時のお目当ての番号がいくつだったかは忘れてしまったが、タクシーの勧誘を躱しながら歩いて5分程でそれらしい停留所を見つけ、観光客らしき人も何人か待っていた様なので近づいてみると、そのタイミングでちょうどバスが来た。
来たのだが、勝手に所謂日本の路線バスを想定していたのでその大きさに一瞬戸惑う。大型バスなのだ。台北ツアー御一行様という旗を持った皆んなで乗り込む様な大型バスなのだ。
おまけに番号は間違いないはずなのに、停留所で溜まっていた人達に動く様子も無い。
多少の不安はあったが、とりあえず乗り込み悠遊カードをタッチする前に運転手に日本語で「キューフン?」と尋ねてみると頷いたので着席する事にした。そのまま扉は閉まり誰1人乗車する事なく発車。50人は座れるであろうバスが貸切になった。
途中停留所に1度も停まる事なく山道をひたすら快走し、無事『九份老街』という停留所で降りる事になった。実は当初はもう1つか2つ先の停留所で降車予定だったが、外国の路線バスはよく分からない事もあるので、まぁ良いかという選択だった。
展望台と日本人
多分台湾をよく知らない人でも、何かしらの機会で目にした事があるのではないかと思われる複数の提灯が幻想的に映っている山の中腹にある街並み、それが九份だ。
料理代表は小籠包、観光地代表は九份。旅行会社が長年作り上げてきた幻想かも知れないが、少なくとも日本人にはそのイメージが定着しているはず。
バス停から少し歩くと展望台があった。小さな展望台で、20段程上がった所に20畳位のスペースがあり、海や山が同時に眺められる。人はまぁまぁ犇いていた。この時雨が降る直前だったので霧が立ち込め、感動を覚える眺望ではなかったものの各々適当に写真を撮っていると「写真撮りましょうか」と突然青年に声を掛けられた。
聞けば11時半頃から九份に来ているが(この時17時半頃)、日本人を見かけたのが私達が初だったので思わず声を掛けたという。私達が交互に「いいね〜、良い表情だね、うん、もっと頂戴」とアホみたいに写真を撮り合ってる声が聞こえ、日本人と認識したらしい。それを見られていたと思うと恥ずかしくなった。北海道から来ているらしい彼は私達が東京から来ている事を伝えると「都会ですね〜」なんて言っていた。
ちなみに写真は丁重にお断りした(なんで?)。
街の中と強くなる雨
近くのコンビニで水を購入後、『基山街(チーシャンチエ)』という商店街に足を踏み入れる。普通の速度で歩けない位、観光客でいっぱいだった。旗を持ったツアーの人達も大勢。特に韓国人の御一行は案内役の声が街中に響くのでないかという大声でナビゲートをしていて、周りも「何だ何だ?」というリアクションをしていた。
狭い通路に、隙間なく色々な店が並ぶ。ここもまた、日本で言えばお祭りだ。THE・オリエンタルな雰囲気、活気、人いきれ、臭豆腐のにおい。無数にぶら下がる提灯は誰が最初に考えたのだろうか。あれがあると無いとでは丸っ切り世界が変わるはずだ。
入り口で景気づけに揚げたこ焼き風の何かを食し、そのまま流れるように商店街を進んで行った。同じ様に声を掛けてくる同じ様な内容のお店が何件も続く。こういう所は、ただ歩いているだけで楽しい。カシャカシャ写真を撮りながらしばらく進んでいると、いよいよ雨が本格的に降り出してきた。建物が犇きあった間の路地をすり抜けているので各お店から出ている屋根で雨が凌げる所もあるが、雨をダイレクトで受け止める所もいっぱいある。
傘を持っていない観光客はその屋根の下を通りたいので、ただでさえ渋滞しているのにそれが更に酷くなる。商店街の途中下に向かう狭い上に勾配キツめの階段付近はもうグチャグチャだった。
『豎崎路(シュウチールウ)』と言うらしいこの階段。滑らないように気をつけながら階段を降りる。
だがこの階段は絶好のフォトスポットで、立ち止まって写真を撮ってる人を避けながら階段を気にしながら傘を持ちながら景色を見ながらでもう大変。いやそこで立ち止まらないでよ、と心の中では思うが気持ちはもの凄くわかる。
そのまま人を避けながら急な階段に気を付けながら1段1段下っていくと、少し開けた空間に出た。見上げるとよく見る写真のスポットらしき建物があるが、どうやらここからのアングルでは無い。
下に伸びている階段を更に下降する。雨のせいなのかここまで来ると人も疎らになっていていた。今がチャンスと途中のお土産屋さんのおばさんに声を掛け、2人の写真をお願いした。笑顔で快く応じてくれた。
この辺りで既に私達の身体は悲鳴を上げていた。前日の疲れも完全に取れて無いのに、気が付いたらかなり歩いている。続く階段を更に進むと、とうとう下まで着いた様だった。が、何もない。というか、降りた先は当初出発予定地だった『九份』というバス停に違いなかった。
情報だとこのバス停はとても混むので、ここから出発して私達が降りた『九份老街バス停』で帰るルートがスムーズだと書いてあるのを見たからだ。
どちらにせよどうでも良い。この時考えていたのはこの目で写真でよく見るあの景色を見たい、その一心だった。この時雨はピーク。時間は19時近く。辺りは漫画みたいに霧が立ち込めていた。軽く一服した後、再びあの急勾配な階段を登る事にした。
見たかった景色は……
足が痛い。
気力で階段を登る。さっき写真を撮ってもらったおばちゃんと15分ぶりの邂逅。
開けた空間に出た時、こっちからいけるんじゃ?と横道に逸れたが、数分誰も歩いていない細い袋小路を彷徨った挙句、どうやら私有地に出てしまいおじさんに戻れと言われる始末。
もちろん常に地図は見ているし、立っている看板にも目を通しているのだが。
また同じ階段に戻ったところで、さっき妙に人がごった返して溜まっていたが特に気にする事なくスルーしていた場所に違和感を覚える。そう、そここそが例の場所だったのだ。
が。雨、傘、人で、とても満足する様な写真が撮れる状況じゃなかった。確かにその光景を目の当たりにしたが「あぁ〜ここ、見たかった場所ダァ!」なんて感動はなく、とりあえず確認してとりあえず写真を撮った。傘が邪魔になるので、雨に打たれながら。しかしこのスポットは超観光シーズンはどうなるんだ?この条件でこの人だかり。考えるのも恐ろしい。
目的を終えた私達は、最後の気力を振り絞って階段を登りきり、来た道を引き返して入り口まで戻った。
最初に降りたバス停ではなく、その次のバス停から帰る事にする(ガイドブックにはどちらも『九份老街バス停』と記載)。もう数人の人が列を作っていた。一応都度何となく調べてはいるのだが、見ても完全にはよく分からなかったので、来たバスにそのまま乗った。
行きとは違い今度は満席だ。理想は台北市内まで一気に行ってくれる事だが、果たしてどうか。グネングネンしている山道もかなりのスピードで駆け抜けていくバス、どちらかというとそちらの方が心配だった。
やがて行きでバスに乗った『瑞芳駅』までたどり着く。数人が降車して行ったが、私達の目的地はその先だ。ちなみに日本のバスと同じくボタンを押して降車の旨を伝えるのだが、まず電光掲示板が見にくい上に漢字ではあるが正確には目的地の停留所かどうかは分かりにくい。
開いたままにしていたグーグルマップで現在地を確認しながら、恐らくここ、という場所手前で降車ボタンを押したが、何か光ったり音が鳴ったり変化がわからなかった。
という一抹の不安をよそに、私達は降りたかった場所で無事着く事ができた。もっとちゃんと調べたり携帯を使える状態にしたり諸々やりようはあるだろうが、何となくでも何とかなる。
九份にいた時点で頭の中に「今日行く予定の夜市どうしよっか……」と思案していた。昨日と同じく疲れ果てていた。
続く
【初めての台湾旅行記⑤】2日目、最高の朝食から十分(シーフェン)【2023年5/14日現在】
ホテルの近くで最高の朝食
昨日の歩き疲れもあったか、ちょっと遅めの8時頃起床。
全身の疲れはまだ残っていた。
向かいのセブンイレブンで缶コーヒーを買い、一服を織り交ぜながらゆっくり準備をする(海外旅行に来ている感がない)。
2日目の朝の天気は曇り。いつ雨が降ってもおかしくない空模様。この為に仕入れた日本で買ったファミマの折りたたみ傘が役に立ちそうだ。
現地でちょこっと調べたら、偶然にもホテル近くにとても美味しい朝食が食べられるローカル食堂がある事を発見したので早速行ってみる。
すると歩いてすぐ、路地の角にそのお店はあった。
『秦小姐豆漿店(チンシャオジェドゥジャン)』。
結構有名なお店らしい。確かに地元の人達が並んでいたし、ひっきりなしにお客が途絶える事がなかった。店内と外にテーブルがあり、どちらも埋まっていた。
アレとアレが食べたいなと思っていると順番がまわってきて、すぐに日本人だと分かったのか店員さんが日本語表記メニューを見せてくれた上に、簡単な日本語で対応してくれた。
お目当てだった台湾の定番『鹹豆漿(シェントウジャン)』(豆乳スープ)、『蛋餅(ダンビン)』(卵やらチーズやら色々入れた甘くないクレープ)、『焼餅加蛋(サオピンジャーダン)』(焼いたパンのサンドイッチ)を注文。蛋餅や焼餅加蛋は中身の選択が豊富だ。
隣の区画にも席があって、ちょうど空いていたので席に着いて料理を待つとすぐ、従業員が運んできてくれた。
うーむ、全てが物凄く美味しい。今思えば、初日に入ったお店でおばさんが身振り手振りでこれ注文するといいよと教えてくれたのはきっと蛋餅の事だったのだ。鹹豆漿は全然豆乳感はなく、苦手な人でもすんなり胃の中に通る。味の表現で「優しい」というのが適切だと思える味だ。
近くのテーブルに調味料が置いてあり、自分好みで調節しながらあっという間に平らげた。
合計160ドル。普段朝食を摂らない私達にはちょうど良い量の最高の朝食だった。
郊外の十分(シーフェン)へ
ゴキゲンな朝食を終え、台北旅行の定番処の1つ『十分』に向かった。
台北中心部からはかなり遠く、台北駅からだと台湾鉄道で『瑞芳駅(リンシャン)』まで乗り、平渓線(ヘイケイ)に乗り換えて所要時間1時間30分程だった。
この平渓線が1時間に1本しかないので瑞芳駅で乗り換えの際は注意が必要、と色々なところで目にするが、急ぎでないならまぁ特に気にする事もない。とにかく鉄道関係はわかりやすいので迷う事もほぼ無いし、有名観光地なので(自分達を含め)同じルートの外国人がいっぱいいるのでもし迷ってもついていけば大丈夫。もちろん悠遊カード全対応。
瑞芳駅に難なく辿り着き、ホームを変えて次の平渓線まで20分〜30分ベンチに座って待つ。多分そういう人への配慮だろう、本が置かれている棚もあった。
ほぼ時間通りに平渓線が到着し、その頃には観光客でいっぱいだったが何とか座れた。
ちなみにこのルートで乗り換えの際一旦駅を出ないとトイレがない(はず)だが、平渓線の中にトイレがあったので我慢できる人は到着を待ってもいい。
車内の曲線の繋ぎ目が印象的。地元の学生やら、お坊さんやら、観光客で椅子は全部埋まっていた。
ゴトンゴトンと緩やかなスピードで走るローカル線。窓の外の景色は壮大な渓谷と緑一色に染まっていく。
いよいよ十分の街に近づき、駅に着く直前は商店街を両端0距離で突っ切っていく。外にいる観光客がここぞとばかりに電車に向かって視線とシャッターを向ける。一瞬スポーツの世界大会で優勝し凱旋パレードで歓迎されている様な心地になれる。
無事駅に着くと、線路を渡って駅舎へ。駅を出ると上りの電車をカメラに収めようと多くの人が柵に陣取っていた。
流石に有名観光地だけあって、ここにきて初めて日本人による日本語が聞こえてきた。
ランタンと滝
ここに初めて来た観光客の恐らく9.8割はランタン上げ体験をするだろう。
メインとなる一角は線路を挟み両サイドにお店がひっきりなしに並んでいて、歩いているだけでも楽しい雰囲気。1時間に1本しか電車は通らないので、そのまま線路に出て歩いたり写真を撮ったりランタンを飛ばしたりというのも新鮮だ。
前方を見れば間をおかず大きなランタンがポンポン上空に上がっている。
ランタン屋は何店舗もあるので、とりあえずそれっぽいお店を適当に選びお願いした。願いは基本1つ、4つ、8つと選べる様で、それぞれ値段や配色が変わる。私達は4つにした。
ここで雨が降ってきたので素早く垂れ下がっているランタンに用意されている筆ペンで願い事を書き殴る。書き終わった事を伝え線路上に案内されると、ランタンを両手で持つ様言われここで撮影タイム。携帯を渡し、恐らく何千人と同じ事を繰り返してるのであろう、ゼスチャーで次はこのポーズ、次はこのポーズと手慣れた様子でポーズの要求とシャッターを切る従業員のおじさん。
ちょっと恥ずかしがって躊躇していると、やり直しまで要求してくる。
写真撮影が終わるといよいよ点火の儀式。おじさんが火を点ける所から今度は動画撮影を開始。無事我々の願いをのせてランタンが飛び立つ様子までバッチリ録画されていた。小雨が降る中、曇天の空に上がっていくランタンをしばらく眺めていた。
そのまま『十分瀑布』という「台湾のナイアガラの滝」と呼ばれる場所まで行ってみる事にした。徒歩20分程度と書かれていたので細い道を抜け広い道に出て途中で道を間違えて戻ってなんてしていたら、かなりの時間と体力を使ってしまった。
おまけに勾配がきつい階段の登り降りもあり、途中は山道をトレッキングしている感覚だった。そして本格的に降り出してきた雨。
滝に着いた時にはお互い言葉少なめだった。
滝は……どうだろう。確かに雄大ではあったし観光客もいっぱいいたが、絶対見るべきかと言われたらそうでもないのではなかろうか、というのが個人的な感想。
少し休憩して、来た道を引き返した。
市街に戻ってきて、朝食以来何も食べていないので軽く食べ歩き。
薄い生地にアーモンドを削ってアイスとパクチーinというスイーツ、『雅米花生捲冰淇淋(ヤーミーファーシェンジュワンビンチーリン)』がとても美味しかった。
石の様に固められたアーモンドを鉋で削って生地の中に入れているのが斬新。新鮮さが変わるのだろうか。
『十分』は名所だけあって台湾を訪れたら確かに絶対に行って損しない場所ではある。
雰囲気が独特だし、ランタン体験も面白い。今回は曇りの昼に行ったが、晴れた日の夜はその何倍も綺麗な事請け合いだ。
やや矢継ぎ早な満喫ではあったが、再び平渓線に乗り瑞芳駅まで戻った。
ここからあの『九份(チウフェン)』へ。
続く
【初めての台湾旅行記④】1日目、足つぼマッサージ初体験【2023年5/14日現在】
1日目の締めは足裏マッサージへ
1日中歩いて足が悲鳴を上げていたのもあり、夜市からの帰りがてらホテル近くのマッサージ屋を探し行ってみる事にした。
私自信普通のマッサージもほとんど行った事は無く、足つぼマッサージたるものも初体験だった。台湾はマッサージも有名なので、余程気持ち良いんだろう、疲れが吹っ飛ぶのであろうと期待を膨らませていた。
ホテルから10分程歩いただろうか。
お目当ての看板が見えてきて、早速中に入る。特に予約をしていない事を何となく伝えて、大丈夫との事で入り口のソファで待機していた。奥がそのまま見えていて、何人かマッサージを受けていた。薄暗い照明にリラクゼーション的な音楽が静かに鳴っている。席は8つくらいだったか、横1列に並んでいる。
どうやら混んでいて1人はすぐ施術できるが、もう1人は10分後になってしまうらしい。
問題ないと了承すると、まずは私が受ける事にした。ズボンを履き替えますかと聞かれ、2人一緒に用意されていた物に奥の真っ暗な部屋で着替えた。
メニューは3種類くらいあったか。1番お手軽な足裏マッサージのみ40分をお願いし、料金は700ドル程だった。
調節機能のある革の椅子に案内され、妻の方はとりあえず席に座るだけの状態に。待っている間にとわざわざWi-Fiのパスワードを教えてくれた。
お茶のサービスがあった後早速私の方には足元にぬるめのお湯が入った大きめの甕が置かれ、塩の様な物を入れられた後両足を浸からせてもうしばらく待ってくれとなった。なんか……うん、気持ち良い気がする。隣を見ると常連っぽい人が携帯片手にリラックスしながらマッサージを受けている。クタクタに疲れているしきっとマッサージしている内にすぐに寝てしまうんだろうなぁと期待は膨らむばかり。
すぐに案内とは言われたが、15分後位に施術開始となる。何回か通り過ぎて気になっていた、そのまま格闘技の大会に出場できそうな筋骨隆々のお兄さんだった。
特にコミュニケーションを取る事もなく、いきなり施術が開始される。
なすがままに足を差し出す私。すると開始すぐ、激痛が足の指先に走る。必死に堪える私。足の指1本1本がめちゃくちゃ痛い。そりゃあ普段特に身体のケアなんてしてないし、実は悪い所なんていくらでもあるだろうが、それにしても痛い。
この時足つぼマッサージがどんなものか認識していなかったので、痛い時はちゃんと痛いと言って良いという当たり前のルールを知らなかったのだ。
というか「この程度で根を上げるの」と呆れられるのが嫌だという謎のいらないプライドが、声を出す事を躊躇わせた。後、何となく痛い=お兄さんが下手みたいに思われたら申し訳ないという気が余計に私の耐え忍ぶ心に火を灯した。よくバラエティ番組で芸人が大袈裟にリアクションしていると思っていたが、あれが本物だと身をもって分かった。
その後も同箇所を大体4ループ同じ動きをして、次の箇所に移るの繰り返し。その度に激痛に耐える。どうしても耐えられない時は逃げるように足の向きを変えたりしたが、無言でサッと戻される。
完全に目が覚めてしまった。額から脂汗が滲み出る。横で携帯をいじっている妻に目を見開いて「痛い、やばい、死ぬ」と無言でアピールするが、彼女の目は画面に夢中になっている。
施術は続く。
特に側頭部は痛かった。どれだけ身体が悪いんだ、というくらいもう全てが痛い。これを40分耐えるのか?今時間はどれくらいなんだ?慣れろ、痛みに慣れろと頭の中で反芻する。そうだ、別の事を考えようと気を紛らわす為に持ったお茶が小刻みに震えていた。
ようやく片方が終わり、軽くふくらはぎの方へとマッサージは移る。ここは足ツボに比べたら遥かにマシだった。ふーっと息を吐き出しながら、しかしもう片方あの時間が続くと思うと自然に笑えてきた。
ところで私の10分後と言っていたが妻の方はまだ始まる気配がなかった。
結局私の背術が終わる5分前位に女性のマッサージ師が現れ施術を開始したのだが、冒頭で「痛っ」と笑いながらリアクションをして調整をしながらやってくれていた。
え?それでいいんだ、と再び目を見開いた時には耐え凌ぐ時間は終わっていた。
激痛からの解放。
結局「イタ気持ち良い」と感じたのは右足の中指くらいだったか。我ながら声を出さずに最後までよく耐えた。最後にお茶のおかわりを持ってきてくれた。
特に何も言われなかったので、そのまま妻のマッサージが終わるまで椅子に座らせてもらった。「めちゃめちゃ痛くてマジでやばかった」と感想を言うと「え?うそ、めちゃめちゃ気持ち良いけど……」と妻は言った。
ホテルへの帰り道。
時間は午前0時をまわっていたと思う。
大通りに面した灯りの消えた商店街のアーケードを普通に歩いていたが、人もまばらでその時間でも危険な雰囲気は全くなかった。
ホテルに着くと「あー、なんか本当に足の疲れが無くなってる!凄い」と妻は言っていたが、私の足は小さな鬼の集団にボコボコに殴られた後の様な感触があった。
少しゆっくりした後しっかり湯船に浸かり、午前2時頃泥の様に眠った。
この日iPhoneに刻まれた歩数は37,152歩だった。
続く
【初めての台湾旅行記③】1日目、饒河街観光夜市【2023年5/14日現在】
ホテルにチェックイン
台北市立動物園で足が悲鳴をあげていたが、何とかホテルまで戻ってきた。
チェックインして部屋に入って一息ついて寝てしまったら、そのまま朝まで目覚めないかもしれないくらい疲弊していた。
4階の受付に向かい、先ほど荷物を受け取った際に渡されたカードを提示し受け取りと共にカードキーを渡される。カードが入った紙ケースにはしっかりWi-Fiのパスワードも。案内された部屋は12階だった。
ARTREE HOTEL(アーツリーホテル)について
今回はクイーンサイズのベッドが1つのデラックスキングルーム。素泊まりで金額は大人2人で2泊、40,000円弱程。
フロントスタッフが教えてくれたが、コンセプトである森の中の様なイメージは社長の趣味らしい。とにかく1階のエントランスや外観からエレベーターの中に至るまで徹底されている。一見何を象ったオブジェなのか分からない物も多いが、非常に芸術点の高い内装だった。
清掃は行き届いていて、とても綺麗。全体的に照明が暗めなのも演出だろう。
スタッフも丁寧で、日本語対応とは謳ってるものの結構なカタコトではある。けれど全然問題ない。
通された部屋の中もデザインが洗練されていて、コンセプトに対する意気込みを感じる。
アメニティは全て揃っていて歯ブラシなどの質も悪くない。シャワー室に用意されているボトルは2つしかなかったので、恐らく1つはリンスinシャンプーだろう。もう1つはボディソープ(シャンプーとリンスは持参した)。シャワーの水圧もバッチリ。
この日の時点では他のブログなどで見たバスローブとウェルカムフルーツは無し。冷蔵庫にはありがたい事に無料ミニバーと称して500mlのペットボトルの水2本、ポカリスウェット、コーラ、炭酸水、台湾ビールのいずれも200ml程の缶が入っていた。
コンセントも豊富、部屋やベッドの広さも2人で申し分ない。
ただこの部屋がそうなのか他の部屋でもそうなのか正確にはわからないが、トイレはウォシュレットが付いているものの使用したトイレットペーパーは流せない。手前にゴミ箱が置いてあるので使用後それに入れる事になる。気になる人は面倒ではあるが4階フロントフロアにあるトイレは紙が流せるので、そちらを利用すれば良いと思う。
横断歩道を渡ってすぐ目の前にセブンイレブンがあるので、何か足りなくなったり小腹が空いたり煙草が切れた時はいつでも買い物に行ける。
総じてこのホテルはとても快適だった。もし台北旅行でどのホテルにしようか迷っていて1泊1万円位を想定しているのであれば自信を持ってオススメできる。必要なものはせいぜい部屋着くらいだと思う。あとは全て揃っている。
饒河街観光夜市へ(ジョウガガイ)
事前に1日目の夜に決めていたのは有名な『士林観光夜市(シーリン)』ではあったが、まさかの動物園で削られた体力を鑑みてホテルから比較的近めの『饒河街観光夜市』に繰り出す事にした。軽くシャワーを浴びて、18時前に出発。最寄りの台北小巨蛋駅からたった2駅の松山(ソンシャン)駅へ。
駅を降りてすぐ、前方に煌びやかな灯りが見え、賑わいの雑音と食欲を誘う香りが風に乗って5感を刺激してきた。
横断歩道を渡ると夜市はすでに始まっていて、そこここに屋台が立ち並ぶ。
道の先には『松山慈祐宮』なる建造物が眩いライトアップをされていた。その対面のスペースでは何かの催しをやっており、観客の前で伝統的な演劇をやっている。
初めて来たら、もう入り口手前でテンションが上がる要素てんこ盛りだ。
この日は木曜日だったが盛況していて、週末や大型連休が被る日などはこれより人がいるのを想像できなかった。
歌舞伎町にあるゲートの前で、いきなりの行列店。名物の『胡椒餅』で有名なお店だ。そのままの流れで列に並び購入。15人以上は並んでいたが、案外すんなりと受け取ることができた。胡椒餅をパクつきながら、人の流れにそって真っ直ぐ歩き出す。
その後も気になったお店があれば立ち止まって買ったり買わなかったり。鼻が刺激される臭豆腐の匂いを肌で感じながら、基本的には同じ様な内容の店が何店舗もループする感じ。この夜市は飲食系がほとんどだ。
一旦端まで行って、折り返す。
折り返しの際コンビニでビールを購入、歩きながら軽くお酒を煽る。
600m程あるというメインストリートを堪能し、途中枝分かれしている狭い路地を一通り見終わった。
朝からあまりガッツリ食べていなかったので食事を求め再びメインストリートに入り、『油飯』と『肉団子スープ』に舌鼓。めちゃめちゃ美味しくて、油飯を追加で注文した。『東発号』という有名な知られた店だったと思うが、正確には記憶が曖昧。とにかく腹は満たされた。
せっかく来たということで『松山慈祐宮』にも立ち寄り、演劇も何となく眺めて駅に戻った。
夜市は日本でいう所の『お祭り』が毎日やっている状態だ。歩いているだけで楽しいし、人の活気を肌で感じられる。あれだけごちゃごちゃしている上に、食べ物屋台の集合体なのにゴミが散乱していない事にも驚いた。見た限りゲートの下には大きなゴミ箱があったし、溜まり場になって人が集まっている所にも目立ったゴミは落ちていない。早朝の渋谷の方がはるかに汚い。
トイレはメインストリートから1本外れた大きな道に面するファミマを利用した。
確か夜市の中にもあったと思うが、行かなかったので状態がわからない。
いくつかある夜市の中でこの夜市は候補にはなかったが、結果的に雰囲気を堪能できた。
続く
【初めての台湾旅行記②】1日目、台北市立動物園へ【2023年5/14日現在】
ホテルに荷物を預け、いざ最初の朝食
日本から予約していたホテルはMRTの松山新店線沿線の『台北小巨蛋(タイペイシャオチュータン)』駅というのが最寄りだった。
台北駅から少し歩いて『北門駅(ペイメン)』に移動。そこから4駅。
時間は7時頃だったか。とにかく原チャリ移動の多さにひとしきり驚きながら、目的の駅に難なく着いた。
少し道を間違ってしまったが、街の風景を楽しみながら無事ホテルに到着。日本人だからかセブンイレブンとファミリーマートの多さに感嘆。日本並みに点在している。もちろん商品のライナップは異なるが、小旅行で滞在するには困らない充実ぶりだ。
私達が日本から予約していたホテルは『ARTREE HOTEL(アーツリーホテル)』。最寄駅から徒歩5~6分の情報に間違いはない。
この時は荷物(キャリーケース1個)を一旦預かってもらっただけなので、ホテルの感想は後ほど。
受付をしてくれた従業員は一生懸命日本語を混じえながら話をしてくれる。ついでにチェックインの手続きもしてくれた。
ちなみにの喫煙所情報。
このホテルは4階がフロントになっているのだが、反対側にレストランがあり更に先に広いバルコニーがあるそこで、快適に喫煙できる。そして1階ホテルの入り口の大きな扉の外側右にも変わった形の灰皿が置いてあるので、路上喫煙せずにここまで我慢してほしい。
荷物を無事預けてから、朝食を求めてホテルを後にした。湿度が高くて日本の東京の夏のような気候。Tシャツに1枚薄手の生地のシャツを羽織っていたが、それではかなり暑かった。ホテルのすぐ近くで朝市がやっていて、住民達の活気が溢れていたものの食べ歩きをするようなものは無く、まだ朝早い為か開いているお店も少ない。
30分くらい辺りを散策後、次に開いているお店があったら入ると決めて結果新し目の何のお店かは外からではよくわからないカフェっぽいお店に入った。
店員が気を遣って写真入りの英語表記のメニューを渡してくれたが、我々の拙い英語すらあまり通じない様子で英語表記を見ても何を注文していいのか判然としなかった。
すると少し離れた席で1人で来店していたおばさんが見かねたのか「日本人?」と話し掛けてくれて、英語で諸々丁寧にゼスチャーを交え説明してくれた。大体理解できた私達は感謝を告げ店員にコーヒーと共に食事を注文。
教えてくれたおばさんも隣の3人組みも美味しそうに食べている恐らく卵をサクサク生地に包んだ料理をチョイスしたはずだったが、しかしやがて届いたものはパンに具材が挟まれたサンドイッチだった。
台北市立動物園へ
妻が動物好きという事もあり、何処かに行った際には割とその土地の動物園には立ち寄っている。
旅行前に大まかに「ここは行こう」というのは決めていて、その中の1つにこの動物園があった。だがどういうわけか、持参してきたるるぶのガイドブックには大々的に紹介は無いし、他のガイドブック、台北に関するおすすめスポットなる情報にもあまり出ていない気がする。
同じ行き方で近くの『猫空』はよく紹介されているというのに。
しかしその理由は行ってみてわかった。
結論から言うと、良くも悪くも『普通』なのだ。料金も安いし見せ方とか日本の動物園ではお目にかかれないであろう動物も多少はいたと思うが(もちろんパンダはいる)、台北に行ってわざわざ訪れる場所でもない気がする、というのが素直な感想。
何より敷地が広大すぎる。あまりにも広い。
園内に入ってすぐ日焼け止めを塗ったのが11時45分頃。そこから途中休憩を挟みながら約4時間半程歩きっぱなし。園内には5ドルで乗れるバスが走っていて、奥まで到達したその帰りは迷いなくその椅子に座っていた。
途中から各区画にいる動物を探す作業に終始し「はい次!お!はい!見つけた!次!」と来たからには全部周ってやる精神のみで足を動かした(それでも鳥類コーナーはカットしている)。
園内は小学生くらいの団体客やら家族連れで賑わっていて、私達含む外国人はあまり見かけなかった。
天気は曇り、気温25度、湿度80%越え。私達のHPが限りなく0に近い状態に。
この後楽しみにしていた『夜市』まで果たして体力が保つかどうか。
一旦チェックインをする為、ホテルを目指し動物園を後にした。
続く
【初めての台湾旅行記①】成田空港→桃園空港で1泊まで【2023年5/14日現在】
こんにちは。
5月10日夜出発で、妻と2人、2泊3日の台湾(台北)旅行に行ってきた。
10数年振りの海外旅行だった。
最近台湾旅行に力を入れてるっぽく、行く前からテレビやら雑誌やらで紹介されているのをよく目にしていたのである意味タイムリーではあった。
今はどこでも情報が手に入る上、今回初めてという事もあって所謂『定番処』を周って来た感じなので定番情報の他にあえてニッチな情報をお伝えしてみたい。
ちなみに世に数多出ているガイドブックやブログの方が100倍参考になるので、台湾旅行を計画している方は是非お買い求めを。
到着して空港で朝まで過ごす
成田空港を22時過ぎに出発し、台北の桃園(日本語読みだとトウエン)空港に現地時間1時10分に到着する便に乗った。航空会社はピーチ。単純に安さを優先しての選択。フライト時間は2時間半程、快適空間という訳ではないが、しょうがない。格安航空券を探せばもっとあるとは思うが、往復で1人¥45,000くらい。ケツが痛くはなった。
出発は遅れたものの、現地には時間通り到着。
イミグレなんかは案内通りに進んでいけば難なく通過できる。日本語表記もチラホラ見かけるので、初めての1人海外旅行でも安心だ。
場所は第1ターミナル。下調べはしてあったが、現在もやはり深夜に動いている公共交通手段はない。という事で空港で朝まで待機する事に。もちろんタクシーはこちらが探さなくても運ちゃんから積極的に誘ってくるので、お金に余裕がある人はお願いして台北の中心街までいきなり出ても良いと思う。恐らく日本円で6,000円くらいではなかろうか。
両替を荷物受け取り場にある所でやってしまったが、荷物を受け取ってロビーに出る直前にあるところの方がレートが良いので参考までに。1000ドル札は100ドル札10枚にしてもらった方が使い勝手が良いと思う。現在は約1円=4(台湾)ドル。
この日は木曜日ということもあってかそんなに多くの人で溢れかえっていたわけでは無かった。そこ此処に点在するベンチはチラホラ空きがある。空港自体はとっても綺麗。
いくつかのブログに記載があるサブウェイ横の文字を象ったソファは埋まっていたので、3階モスバーガー横にいくつかある扇形のソファを「ここをキャンプ地にする」と決めた。
この場所は電源も取れるし(台湾は基本変換プラグ必要無し)、空いていれば横になって眠れるのでオススメだ。おまけに目と鼻の先にトイレも完備。静かだし先客が何人か寝ていたし、最低限気をつければ安全面も全く問題ない。もちろん空港のWi-Fiも使える。
ただし異様に寒い。当日現地の気温は25度を超えていて外は蒸し蒸ししていたが、冷房が効き過ぎていてTシャツに1枚羽織るくらいの格好ではぐっすり眠れなくなる程寒い(台湾は基本冷房ガンガン)。ここで眠る場合は掛け布団代わりになるものがあれば完璧だ。
反対側には同じ作りの空間があるので、混んでいたらそちらに行ってみるのも良い。
ここで喫煙所情報。
第1ターミナルの喫煙所は1階正面の入り口を出てしばらく右に歩くとある。とにかく1階の出口を出て右に歩いて行く、と覚えればOK。灰皿や同族がいるのでそれが目印。出隅の奥にもある事に帰りに気付いた。私達が陣取った扇ソファからは果てしなく遠くて、それでも哀しい煙吸いである私は3回往復した。
小腹が空いたり喉が渇いたら、B1階に開いているコンビニがある。
逆に言えば、現在も空港内で24時間開いているのはコンビニしかない(と思う)。
到着して最初に出たロビーの左奥、バリアフリーな傾斜の緩いエスカレーターを下ってすぐ。おにぎりやらお弁当やらデザートやら小腹を満たすには一通り揃うし、おでんやソーセージも。
その場で調べたのだが、ソーセージはその近くにあるコッペパンの袋を開け、挟んで横にあるペーパーに包んでレジに持って行くのがポピュラーとの事。ケチャップやらマスタードやらもある。コッペパンの袋を会計前に開けるというのが日本人には違和感があるが、問題無し。
実際購入したが、美味しかった。
トイレも綺麗な上、ペーパーが流せるのが嬉しい。ここだけではなかったが手拭きペーパーも日本より完備が行き届いている気がする。
寒かった事を除けば、例え深夜に空港に着く事になって朝まで待機するのに何ら心配は無い。
とはいえ、2人共結局2時間弱くらいしか眠れなかった。
空港からまずは台北駅へ
6時過ぎ、そろそろ行きますかと出発。
MRT(地下鉄)を利用する事にした。空港ロビー内に分かりやすい案内表示があるので、初めてでも迷うことは無い。後にこのMRTを利用しまくるわけだが、どの駅に降り立っても日本と何ら変わりなく乗り換え含めてとても分かりやすいので、タクシー代を他に充てたい人にとっては物凄くありがたい。
そして関東で言えば日本のSuicaにあたる『悠遊カード』。購入に100ドル必要だがこれはとにかく便利。買い方も簡単。基本どの駅でもタッチパネルの切符売り場で買えるし、日本語表記にもできるので間違う事も無い。日本の電子カード同様色々な買い物もできる。そして期限は15年間有効(笑)。
空港では切符売り場に案内のおじさんがいて、お釣りが出ないから気を付けてねと教えてくれた。2人ともとりあえず500ドルで支払い。この場合、400ドルがチャージ分になる。
空港から台北駅までは各駅50分と急行35分の2種類だけ。知ってはいたがおじさんはその事もカタコトの日本語で教えてくれた。各駅を見送って、急行に乗る。割とひっきりなしに来るので、選択の余地は無い。料金は150ドル。車内は日本の電車と大差無し。ちなみに一応どこにでも書かれている注意としては、飲食禁止と優先席は日本より厳格に座らない事くらいか。優先席かどうかは『博愛』と表記がある上色が違うので間違えて座る心配もない。
座席は横1列に並んでるわけではなく2席ずつ縦や横に並んでいて、座席が少ない分むしろ空間が空いて広々と感じた。
朝の通勤客が次々乗り込んできて片手にコーヒーやらジュースを持っている人が多かったが、口をつけている人は誰1人いなかった。
車窓から流れる日本とはちょっと違う景色を見ながら、あっという間に台北駅に着いた。
続く