東日本大震災当日の記憶3
家に帰ってから
無事家に着いたのは深夜2時か3時だったか。
予想はしていたが、アパートの我が部屋は中々の惨状になっていた。コレクションのつもり(今思えば何が良かったのか)でキッチンに置いていた空の一升瓶は砕け散り、部屋の中に乱雑に積み置かれたCDや本は畳に散乱していた。
やれやれとテレビを点けると、どの局も地震一色。片付けながら横目に観ていたのだが、東日本全体が混乱していたのであろう、「ピローンピローン」と緊急地震速報が何度も鳴り響く。
1度、神奈川を震源とする余震が来る、という緊急地震速報が流れた時は流石に構えてしまった。だがこれは誤報だった。こんな事が何度かあった。
その夜は、いつ緊急地震速報が鳴るのか、いつ大きな地震がまた来るのか、結果的に東北の方々からすれば大したこと無い東京の私ですら、生きた心地がしなかった。
あれから12年
日本に住んでいる限り、常に地震の事を頭の片隅に置いておかなければならない。
とは言え、常にビクビク生活しているわけにもいかない。
せめて『その時』に備えて、準備くらいはしておくべきだと思う。
と、わかっていても、私自身水の確保と避難場所の確認くらいしかしていない。
今日のニュースで、トルコ地震の死者が45000人を超えたと報道があった。
他人事ではない、と改めて思う。