kumorinekoの雑記

東京在住、とりあえず始めます。

気がついたら八高線に乗っていた

こんにちは。

 

コロナ禍の制限がもう無くなった雰囲気の中、G.Wも重なって最寄り駅付近に夜酔い潰れて地面に倒れている若者たちが目に入る。

ある意味若者達だけの特権だ。確かに自分も専門学生の頃、酔い潰れて地面に寝ることが1mも恥ずかしくなかった。何やってんるんだ、という通行人の目線が全く気にならなかった。

 

元々酒は強い方ではないのですぐ酔い潰れてしまうのだが、20代前半の頃はそれでもまだ耐性があった。深夜のアルバイト終わりで朝から昼くらいまでよく飲んでたからだ。

 

その日も朝9時にバイトが終わって仲間連中で飲みに出かけた。

いつも通り昼過ぎに解散になり、赤ら顔で電車に乗った。この時は池袋でまず埼京線に乗って赤羽で京浜東北線に乗り換えて数駅というルートだったのだが、赤羽で何とか乗り換えができたものの京浜東北線に座った途端深い眠りに落ちてしまったんだと思う。

 

次に気がついた時には全く知らない電車に乗っていた。

というのも、レイアウトがいつも京浜東北線じゃない。え?どこ?と流れる車外を見ても覚えがない景色。動揺を隠せずドア付近の駅一覧を見てもどの駅の名前も聞いた事がない。

当時スマホは無かったので、携帯ですぐ調べることもできずにいた。

車内を歩き全体の路線図があるところまで向かう。

その時に乗っている電車が八高線だという事を知る。八王子と高崎を繋ぐ路線。それが八高線だった。

この時どの駅付近を走っていたかは覚えていないが、何はともあれ下りだったので降りなければと思った。

2、3駅見送って、どんな駅とは知る由もなく下車。

しかしそれが間違いだった。

何もない上に、電車の本数もかなり少なかった。

昼過ぎに池袋を出発した後、家に着いたのは夕方を過ぎ辺りが暗くなる頃だったと記憶している。

 

後で調べて1番不可解というか怖かったのが、私のルートだと京浜東北線で大宮まで行って八高線に乗り換える事が必須だったという事だ。下車して同じホームのトイ面の電車ではなく、恐らく階段を昇降して駅の中を歩いて八高線に辿り着いている。

京浜東北線に乗り換えてから八高線で目覚めるまで一切の記憶が消し飛んでいたので、側から見たときの自分を想像して恐ろしくなった。

ゾンビのようにゾロゾロと練り歩いていたのか、案外平然な顔で当たり前のように振る舞っていたのか。

謝って線路に落ちてしまう可能性もあったのではなかろうか。

乗っていたのが天国行きのバスでなくて良かった。