人生で1度でいいから行ってみたい国【お題参加】
こんにちは。
立て続けでこちらのお題を考えてみる。
昔ほんの少しではあるが、バックパッカーに憧れて東南アジアやインドなど定番所を1人旅したことがある。
その頃いつか行ってみたいなと思い、今もいつか行ってみたいと思っている国は2つ。
あえて今調べないで誤解を恐れずに言うと、どちらも恐らく簡単には入国できない(ビザが個人では下りない)上に、入国できたとしてもかなり制限が掛かるはずだからだ。
同じ様な理由で、『北朝鮮』にも少し興味はある。
ブータンはどこか日本に通じるものがあるし、かつて国民の幸福度が90%を越えていた。
そんな国、どんな国なのか自分の目で確かめてみたいと思ったのだ。
バンコクに行って有名なカオサンの安宿に泊まっていた時、ある日本人バックパッカーに出会った。
身につけている服、醸し出す雰囲気、背格好が、当時私の理想とするバックパッカー像そのものだった。彼は半年から1年くらいの計画で世界を周っているらしく、世界中のレイブを目的に旅をしているのだという。
中にはどこかの誰も来ない様な森の中でひっそりとやっているレイブも多数あるらしく、そんなレイブを情報を集めて巡っていきたいらしい。20代前半の私には彼がキラキラ見えた。
彼の最終目的地は南米を見据えていると言っていた。
そんな彼は何と、中国人と偽ってチベットに潜入を試みた事があると言うのだ。
細かくは覚えていないが、中国からチベットに向かう列車に服をそれっぽく着替え乗り込み、国境を乗り越えた。しかし列車を降りた後(当然というべきか)チベットのイミグレーション(出入国管理)で引っかかり、そこに留まれと言われた。
困った彼は平身低頭して許しを乞い、何とか開放。再び中国に戻ったという。「今度は自転車で行ってみますよ、何とか行けるような気がする」なんて言っていた。
彼はその後どこを巡ったのだろうか。
無事南米に行けたのだろうか。
今も尚、世界の何処かにいるのだろうか。
インドのバラナシで会った、これまた日本人のカメラマンの言葉を思い出す。
その中年の渋いおじさんは当時、プロのカメラマンとして100ヵ国以上巡ってきたと言っていた。今思えば、名前も聞かなかったが有名な人だったかもしれない。そのおじさんに「今まで行ってきた国でどこが1番良かったですか」と質問した。
おじさんは間髪入れず、
「そんなの日本に決まってるじゃない、日本」
と答えた。
質問の答えにはなっていない様な気がしたが、羨望の眼差しで見つめていた当時の私は「へー!やっぱりそうなんですねー、日本かあ」と返した気がする。